何を魅力と捉えるか

介護職の魅力といえば、ほとんどの失敗について挽回のチャンスがあるということではないでしょうか。むろん、人命に関わるような重大な失敗をすることは許されませんが、入所者のためを思って積極的に取り組んだ上での失敗であれば、周囲の人もあたたかく見守ってくれるはずです。ケアマネージャーやホームヘルパーなどの介護職が活躍する現場では、ハードでしんどいという仕事の割には、収入が少ないという不満の声も多く聞かれます。離職率の高さを見ても、介護現場の運営の難しさを垣間見ることができます。ケアハウスやサービス付き高齢者向け住宅、老人保健施設などの介護施設が増える一方では、深刻な人手不足の状況が続いているといえるでしょう。

一般的な会社での勤務とは異なり、人とのふれあいやコミュニケーションの機会が多いのが、介護職の特徴です。この点については、それを魅力としてとらえることができれば、仕事自体にやりがいを覚えることも可能です。百戦錬磨の経験を持つ職員でもなければ、多少の失敗やミスをすることもあるかもしれませんが、大切なのはその後のフォローであることはいうまでもありません。自分一人での解決が難しいような問題であれば、先輩職員の助言やアドバイスをもらうことも良い方法といえます。そして忘れてはいけないのが、自分なりの原因究明や再発防止に向けての取り組みをすることです。人に頼らず、確固たる実力を身につけることが何よりも大事といえます。